春日山城 柿崎屋敷跡、上杉景勝屋敷跡
柿崎和泉守景家は長尾為景・上杉謙信に仕えた重臣。1563年の北条攻め、翌64年の第４回川中島の戦いでは先鋒をつとめている。
上杉景勝は謙信の養子。言わずと知れた秀吉政権の５大老の一人にして、米沢上杉初代藩主である。謙信の父・長尾為景は府中長尾氏だったが、謙信の姉はそれとは異なる上田長尾氏の長尾政景に嫁いだ。景勝はその間に生まれた子である。謙信は関東管領職と山内上杉家を景虎に、越後国主の上杉家を景勝に、それぞれ継がせるつもりであった、というのが通説となっている。しかしその跡目の指示のないまま謙信が没すると、もともと長尾氏が代々一門間の争いが絶えなかったこともあり、上田長尾氏の勢力に反発する家臣たちが、北条氏を実家に持つ景虎を支持したことから「御館の乱」となった。
