宇和島城　藤兵衛丸

・・藤兵衛丸櫓跡に「山里倉庫」が移築保存されている。
この倉庫は1845年建造の武器庫で、もとは城山の東山麓の調練所（現・宇和島郵便局の所）の一角にあった。昭和42年にここに移築され「郷土館」として利用されている。
・・その奥に穂積陳重・八束兄弟の生家の長屋門。
明治の碩学・穂積兄弟は宇和島藩士・穂積重樹の次男・三男で、のちともに法学博士となった。陳重は民法、八束は憲法が専門である。
しかし八束はむしろ「民法典論争」＝ボアソナードのフランス流民法に対して「民法出でて忠孝滅ぶ」と批判したことで有名だ。
陳重は帝国学士院長・枢密院議長・男爵、八束は貴族院議員・宮中顧問官ともなっている。当長屋門は昭和46年に穂積家から市に寄贈され翌年ここに移築された。
・・藤兵衛丸の周囲の石塁。 ・・藤兵衛丸入口の西側に「雷門」跡。
・・雷門から西下に出たあと、折り返して藤兵衛丸西石垣に沿って石段を下りていく。
・・石段下（長門丸）から石垣。 ・・雷門付近を真下から見上げる。 →戻る