熊本城　本丸御殿地下「闇通路」

　この通路は、以前は単に石垣で両脇を囲まれた通路だった。その上に御殿を復元するに当たり、消防法に基づき緊急車両が通れるようにしなくてはならないため、当時の地面に盛り土をしてスロープ状に整備したという。
　よって本来は東西・南北の通路が交わるあたりの南北通路部分にあった地下玄関は、地下通路西側に場所を移して部分復元となった。通路天井高は本来もっと高く、玄関ももっと深い位置にあり御殿１階との間に踊り場があって、そこから「式台の間」と「鶴の間」にあがる階段がついていた。また通路西端の闇御門を入った所にも、その上の「団扇の間」へあがる階段がついていた。

・・東側、本丸御殿台所下の「一乃開御門（いちのひらきごもん）」から闇通路へ入る。
・・手前の石段は通路が盛り土されたために造られた。 ・・通路東西方向は喰違いになっている。
・・画面中央の石垣脇あたりが本来の玄関の位置。 ・・画面右奥へ出ると本丸北側（天守東側の広場）。
・・こちらは本丸南側へ。 ・・南側から南北の地下通路を見通す。 ・・さらに通路を西へ。
・・復元された玄関と踊り場への階段。 ・・地下通路西端。 ・・西から通路を振り返る。
・・「闇御門（くらがりごもん）」。 ・・闇御門の上は「団扇の間」。
・・闇御門から西へ出て曲がると耕作櫓御門跡（天守南スロープから）。