江戸城　竹橋門と帯曲輪

　現在は、本丸・吹上と北の丸との間を横断する代官町通りの東端として交通量の多い竹橋だが、昔はここも枡形形式の門があった。東から竹橋を渡り高麗門をくぐると渡櫓門は右＝北側にあった。しかしここを通過して本丸に向かうにしても、本丸北の北桔橋門は天守・大奥のすぐ裏ということで常時締め切りだったらしいから、竹橋門の渡櫓門も利用者は少なかったのではなかろうか。
　現在の竹橋は、大正15年に帝都復興事業で架設されたもので、平成5年3月に御影石造りに改修された。
　この竹橋門跡付近からは、大手門から平川門をへてここまで続く大手堀と、平川門の内側から帯曲輪沿いに北桔橋まで続く平川堀の両方を見ることができる。

・・平川橋方面からみる。右手前の石垣部分から左上に向かって木橋が架かっていた。
・・橋の東側から。高麗門脇の石垣か？ 左が平川門へ続く帯曲輪だがコンクリート壁が作られ立入禁止である。
・・枡形跡の北西には国立近代美術館。 ・・橋上で振り返るとパレスサイドビル（毎日新聞社）。
・・高麗門跡から東。向かいの石垣まで橋が架かっていた。 ・・同前所から平川橋。
・・門の石垣。 ・・同前。奥のコンクリート壁の向こうが帯曲輪。 ・・正面方向が帯曲輪。右が平川堀、左が竹橋。
・・竹橋西から平川堀を見る。石垣の屏風折れが素晴らしい。→戻る